アルルに残る古代遺跡は世界遺産として登録されている貴重なもの。そのうちのひとつ古代劇場は、紀元前のアウグスティヌスの統治下に立てられた劇場。2本の大きな柱が目立つが、全体の大きさとしてはそれほど大きくない。5世紀には教会建設用の石材として切り出されたこともある。その後9世紀には要塞として改造されたが、19世紀になって現在の姿に復元された。
驚いたことに、この劇場は今も現役で映画祭などで使用している。古代の人々が公演を見ていたその席に座ってコンサートやオペラを見るなんて、なんだか不思議な感じだ。古代劇場は今も昔もその役目をしっかり果たしているようだ。