映画「ホタルノヒカリ」の撮影で使われた、陸の孤島のような街
“天空の町”と呼ばれるチヴィタ・バニョレージョ。映画「ホタルノヒカリ」の撮影で使われてから日本人観光客が訪れるようになったそうで、日本の旅行会社でも最近のツアーからコースに入れるようになったのだとか。少し離れた場所からチヴィタ・バニョレージョを見ると、本当に陸の孤島のよう。大きなバスでは近くまで行けないので、近くの町で小さなバスに乗り換えて向かいました。さらに近づくと、チヴィタ・バニョレージョへの橋は車が通れない幅のため徒歩で上ります。この橋を、綾瀬はるかさんがウェディングドレス姿で走ったのだとか。町へ入ると中世の建物も多く残り、どことなく南仏の“鷹巣村”と呼ばれるエズと似た印象で、とても綺麗でも観光客や飲食店で賑わっていたエズと比べると、人も少なく寂しい感じも…。チヴィタ・バニョレージョは不便な土地柄もあって数家族しか住んでいないそうで、“死にゆく町”“滅びゆく町”といわれる場所。町の入口の道路標識にも「ilpaesechemuore(死に行く町)」と書かれているのです。こんなに素敵な場所、でも見るからに生活するのは大変な場所。それでも、残っていって欲しいなと願わずにはいられませんでした。
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