キーワードは“復古” 若者から中年まで80年代懐かし楽しむ風潮
高視聴率ドラマ「応答せよシリーズ」の「応答せよ1988」が現在放送中ですが、これにともなって韓国社会全体が80年代を懐かし楽しむ“復古”が流行しています。
ファッションや音楽、食品、雑貨などあらゆる業界に“復古”が取り入れられ、話題を作っています。
<写真提供:tvN 応答せよ1988 公式サイト>
「応答せよ1988」
1988年ソウルオリンピックが開かれた年を背景に当時の高校生たちを描く青春ストーリー。
1993年に廃止した「クラウンビール」復古ブームで再販売!
HITEjinro(ハイトジンロ)から販売し、1993年に廃止された「クラウンビール」が復古ブームに乗って22年ぶりに再販売となりました。2015年10月23日に一部のマートにて販売開始、2週間で24万缶すべて完売されるという記録を達成。熱気の高さがうかがえます。
ARTBOXで見つけた面白いステーショナリー
メモ帖、メッセージカード、ドアプレートなど、父母世代が学校で使っていた教科書を彷彿とさせるイラストが描かれたグッズが流行しているようです。
ほかにも、マグネットやバッジなども。男の子が「いいね」のポーズを取っているのに対し、女の子は「嫌よ」のポーズを取るなど、某SNSのパロディで笑いを誘っています。
これらのグッズは、ARTBOXなどの雑貨店でお買い求めが可能です。
西村「デオ書店」
歌手IUのアルバムジャケットの背景にも使われたカフェ、西村「デオ書店」も“復古”ブームで人気のスポットに。1951年からあるソウルで一番古い書店で、当時の姿をわざと残したままカフェとして運営しています。
ドリンクを注文すると、おまけで付いてくる「タルゴナ(かるめ焼き)」も、懐かしさがこみ上げてきます。
1970年代の街並みを再現「思い出通り」
国立民俗博物館の一角にある「思い出通り」。1970年代の街並みを再現してあります。ここでは、昔の学生服がレンタル可能で、レトロな街並みを背景に学生服を着て写真を撮るカップルやグループも。
“復古”がブームを起こした理由?
冒頭に紹介した「応答せよ1988」ドラマを皮切りに先月死去された金泳三大統領の事も重なり、当時を懐かしむ気持ちが40~50年代に広まったことが原因に挙げられます。
また、当時を知らない10~20代は逆に新鮮さを感じて関心を引くようです。
“昔を懐かしむ気持ち”は感情を豊かにしてくれるもの。復古ブームはこれからもまだまだ続きそうです。