晴れた秋の日は、韓屋に広がる「夢の世界」を歩こう
南山コル韓屋村にて、韓国の伝統家屋“韓屋”を舞台にした造形美術の展示が行われています。
テーマは「快晴の秋の日に韓屋が見る夢、一場秋夢」として、6名の作家がそれぞれ個性的な夢の世界を表現しました。
白蓮
広場に高さ2.6m、幅5.5mの大きな白蓮が飾られています。多忙な現代人が暫し自分自身の内面に向き合う時間を持てるように造られました。
魚の夢
空を飛ぶ空色の魚の群れは、「逸脱を夢見る現代人」を象徴しているとのこと。
現代人が、毎日繰り返される息苦しい生活から離れ、未知の“何か”を夢見るように、魚も時々空を飛ぶ夢を見るかもしれないとの発想から造られました。空飛ぶ魚はどこか自由奔放で楽しそうに見えます。
記憶する Remember
韓屋の床下に生えた色とりどりの小さな木々は、長い歴史と事件の裏で人々の記憶に残らずに消えていく人々を意味しています。その小さくも大切なものを記憶しようという呼びかけが込められています。
呼吸する林檎
韓屋の中で息づく青い林檎は、「不思議な国のアリス」からアイデアを得た作品。本当に呼吸しているかのように、韓屋の中で膨らんだりしぼんだりを繰り返し、生きているかのような妖しさを醸し出しています。
1坪の家
家は人にとって大切な空間であり、所有に対する欲や渇望の象徴でもあり、生と死をつなぐ空間でもあります。この展示では、韓屋という伝統的な建築物の中に1坪の赤い家を造りました。
そして、赤い糸は、人と人の関係や、生きていくうえで会う沢山の目に見えない関係を表現しています。
Bling the Space
「青」は理想世界、羽根は神秘的な世界を表しています。
伝統的な韓屋が青い羽根によって、現実と離れた幻想的な世界に映ります。
展示テーマの“韓屋で見る夢”を象徴した作品です。