困難克服を描く2作品「今月の韓国映画」

2017.05.17 12:55

もしもアナタならこの苦難をどう乗り越えるか? 過酷な状況を生き抜く姿を描いた「今月の韓国映画」

どんなに辛い状況でも、人とつながることで乗り越えられることもある。

今月、日本で公開される韓国映画2本はまったく違ったジャンルでありながら、どちらも「闇から光のある場所」へと行き着く人々の姿が描かれている。

『あの日、兄貴が灯した光』

(c)2016 CJ E&M Corporation, All Rights Reserved. 

 

映画あらすじ

柔道の国家代表選手ドゥヨン(D.O.)は試合中の事故で失明してしまう。詐欺を繰り返していたドゥヨンの兄ドゥシク(チョ・ジョンソク)は塀の中で弟の事故を知り、その悲劇を利用してまんまと仮釈放を手に入れるのだった。

弟の世話をする保護者として仮釈放を許されたドゥシクだったが、15年ぶりに再会したドゥヨンは荒れ果てた家で引きこもり状態。いきなり現れた傍若無人な兄に怒りをにじませる。異母兄弟の二人には互いに複雑な思いがあり、素直に心を開くことができなかったのだ。

だが少しずつ心を通わせ始めた二人。ドゥヨンに笑顔が戻り、柔道の元コーチ・スヒョン(パク・シネ)も安堵する。そんなとき兄弟に衝撃的な出来事が起こり―。

 

公式サイト http://aniki-themovie.jp/ 

 

チャラい兄貴にイラッとするイケメンの弟

韓国では約300万人の観客を動員したヒット作に。序盤、チョ・ジョンソク演じるドゥシクのクズっぷりには呆れてしまうが、どこか愛嬌もあって憎めない。視覚障害に苦しむドゥヨンを熱演したEXOのD.O.(ト・ギョンス)は百想芸術大賞で新人演技賞候補にノミネートされるほど、その演技力が高く評価された。

 

写真説明

『あの日、兄貴が灯した光』
(原題:『兄貴』 2016年/韓国/110分)

2017年5月19日(金)より
TOHOシネマズ新宿ほか
全国順次ロードショー


この柔道着姿だけでも技あり一本!

『トンネル 闇に鎖された男』

(C) 2016 SHOWBOX, ANOTHER SUNDAY, HISTORY E&M AND B.A. ENTERTAINMENT ALL RIGHTS RESERVED.

 

映画あらすじ

自動車のディーラーとして働くジョンス(ハ・ジョンウ)は大きな契約を成功させ、意気揚々と妻のセヒョン(ペ・ドゥナ)と娘が待つ家へと車を走らせていた。だが山中のトンネルに差し掛かると突如、頭上から轟音が鳴り響く。尋常ではない揺れとともにトンネルは崩落。ジョンスは車ごと生き埋めになってしまう。

ジョンスが目を覚ますと周囲は巨大なコンクリートの残骸で囲まれ、携帯電話とペットボトル2本。そして娘のために買った誕生日ケーキだけだった。

一方、キム救助隊長(オ・ダルス)らが現場に駆けつけるが、その惨状は想像をはるかに超えるものだった。生き延びるためキム隊長の指示に従うジョンスだが、救助活動は思いのほか難航し―。

 

公式サイト http://tunnel-movie.net/

 

暗窟と外をつないだのは残量78%の携帯電話

ズサンな手抜き工事に救助隊のダメっぷり。マスコミの報道姿勢、変わりゆく世論…と、トンネルに閉じ込められている被害者をよそに次々と韓国社会の拙さが露呈していく。こんな悲惨な状況でジョンスが息絶えないのが不思議なぐらいだが、助けとなったのが携帯電話。ただし朗報だけでなく悲報も入るので一喜一憂させられる。

 

写真説明

『トンネル 闇に鎖された男』
(2016年/韓国/127分)

2017年5月13日(土)より
シネマート新宿、シネマート心斎橋ほか
全国ロードショー

韓国にお出かけの際も携帯電話をお忘れなく!

text:児玉愛子

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記事最終修正日時: 
2017.05.17 13:02
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