いまも歴史が息づく修道の場
山道を1.5kmほど進むと海抜850mの位置に「三聖宮」が見えてきます。
この村出身のカン・ミンジュが1983年に古朝鮮時代の蘇塗を復元したそうで
民族の先祖である桓因、桓雄、檀君韓国を創った3人)に仕えた民族聖殿として
(民族の正統道脈である仙道を守り、神仙道を遂行する民族の場としてしられて
います。
そして現在でもその修道場(昔の岩場・岩の中の祈祷場所)などは残されていて
見学することもできます。(実際その狭い場所で3年も修道されていました。)
見学していると妖精の道が出てきます。その山道を進む事10分程(何もない山道ですが)行き止まりになり門とチャンスン(男女一対の木造)・ドラが出てきます。
そしてそのドラを3回たたけば門の中から修道士の方が出てきます(門の横に案内板がありますがハングルが理解できない私は
行き止まりに見えた門の中から人が出てきたので、とっても驚きました!)
観光で訪れた訪問客のグループのひとりは高句麗式道服に着替えて案内を受けなければならない
英語で文字が書かれた帽子は脱がなければならない。などの決まりがあるようです。
(私達は着替えろとは言われませんでした。)
修道士に案内されて洞窟のような場所を抜けていくとひとつの村が拓けていました。
この中で現在でも修道士は、夜明け前に起き三法修行をし、朝日に敬排を掲げ朝の禅食を済ませ、武道や伝統武芸・禅に励み、午後はソッデ(村の守りとしての木の鳥)を立てたり畑仕事をしたりし、夕方には法文の勉強をする。。などの生活を現在でも
されているそうです。
案内をしてくれた修道士は、「檀君を奉る殿閣まで来たら敬意を表するように言われ韓国を創った3人が奉られている建国殿や、村を見渡すと村の中央にある池は韓国の国旗がかたどられていること(韓半島と満州を象徴して造られた池)」などを説明してくれます。
修道士がこの場所が蘇塗ということを知らせるために造ったソッデは1000を超えるそうです。
真昼にも全くの光が入らない土窟、展示館、伝統茶屋アサダル、天宮、宿所などが見られます。
現在は石で積み上げられた塔が1500個程あるそうですが、三韓時代に天神への祭事を行っていた聖地・蘇塗を石を積み上げて復元しているもので、3333個を立て聖殿が出来るまで積み続ける為、現在も作業が行われています。