戦没者を悼む日
11月11日はRemembrance Dayです。1918年の11月11日午前11時に第一次世界大戦が終結しました。以来この日は、第一次大戦だけでなく全ての戦争で亡くなった兵士や市民の死を悼む日となりました。イギリスでは11月11日、午前11時に二分間の黙祷が捧げられます。公式行事は11月の第二日曜日、Remembrance Sunday(リメンバランス・サンデー)に、皇族や政府、軍の関係者が出席して、ホワイトホールにあるCenotaph(セネタフ:世界大戦戦没者記念碑)前で行われる他、各地域の戦争記念碑のある場所でも執り行われます。Cenotaph他、戦争記念碑にはケシの花を模した花輪が手向けられます。
1915年5月3日、前日に戦友を亡くして深い悲しみにくれていたカナダ人の軍医ジョン・マクレーは、フラダースの野に赴き、咲き乱れるケシの花を見て「In Flanders Fields」(「フランダースの野に」)という詩を描きました。その年の12月には、その詩がイギリスの雑誌「パンチ」に掲載され、以来、ケシの花は戦死者を悼むシンボルとなりました。1918年には、「In Flanders Fields」に感銘を受けたアメリカ人のMoina Michaelがその詩を受けて「We Shall Keep the Faith」という詩を書きました。その詩の中には、戦死者に敬意を表わし「彼らのことを忘れないためにケシの花を身につけよう。」という一節があります。それ以来、リメンバランス・デーが近くなると人々は、胸に赤いケシの花を模したブローチを身につけるようになりました。
人々はリメンバランス・デーが近づくとポピー(ケシ)のブローチを胸につけます。このポピーのブローチは、赤い羽根共同募金のように募金をするともらえます。リメンバランス・デーはPoppy Day(ポピー・デー)または、Armistice Day(アーミスティス・デー)とも呼ばれています。
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