ポリッジ

ポリッジ

Porridge

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スコットランドの代表的な朝食メニュー

ポリッジ

 Porridge(ポリッジ)はスコットランドの代表的な朝食メニューです。オートミール(粗引からす麦)を牛乳や水で煮たおかゆのような食べ物で、砂糖や蜂蜜、ジャムなどで甘く味付けをしても、塩味でも食べられます。見た目がいまいちパッとしないことと、味が単調なことでイギリス人の間でも好き嫌いがはっきりとわかれる食べ物の一つです。ポリッジは、受刑者のための食事としても知られています。
 英文学者サミュエル・ジョンソンは、自ら編集した「ジョンソン博士の英語辞典」の「からす麦」の項目に「イングランドでは馬に与えられ、スコットランドでは人を養う」と注釈をつけました。これに対して、サミュエルの知人のジェイムズ・ボズウェルは、「だからスコットランド人はイングランド人より知的にすぐれている。」とやり返したという逸話が残っています。ちなみにサミュエル・ジョンソンは、「ロンドンに飽きた者は人生に飽きた者だ。ロンドンには人生が与えうるもの全てがあるから。」との名言を残した人物です。
 ポリッジを塩味にするならベーコンやスモークサーモンと一緒に煮るとおいしいです。甘口にするなら、ナツメグやクローブなどのスパイス、レーズンなどのドライフルーツを混ぜ込んだり、出来上がったポリッジに生クリームをかけて食べるとおいしいです。味付けに使う砂糖は上白糖よりもブラウンシュガーのほうがよく合います。シンプルな食材だけに、こだわればいろいろとアレンジが楽しめそうです。

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記事最終修正日時: 
2013.03.07 07:58
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