チャールズ皇太子がオーガニックにこだわってつくる
1980年以前の化学薬品万能の時代には、有機栽培(オーガニック)による農業生産や無添加の食品や化粧品を生産しようとするアイディアは、時代遅れで突飛な考え方であるとされてきました。その時代において、イギリスの次期国王であるチャールズ皇太子は、所有地であるDuchy of Cornwall Estates(ダッチー・オブ・コーンウォール・エステート)を1986年から10年がかりでオーガニック農園に改造しました。その傍らオーガニックの農産物が商品として流通する可能性を模索しました。
1990年にはDuchy Originals(ダッチーオリジナル)が創設され、最初の商品となったオートミールのビスケットが販売されました。創設から9年後には利益を計上し、その収益は皇太子が設立したチャリティー団体の運営資金に充てられています。現在では、ハムやソーセージ、牛乳などの食卓に欠かせない食品から、ジャムやお菓子、ボディーケア用品にいたるまで200を超える製品を製造、販売しています。ダッチーオリジナルの商品は主にWaitrose(ウエイトローズ)で購入することができます。オートミールのビスケットはフレーバーの種類も豊富で、お土産にはもってこいです。日本でもオンラインなどで購入が可能です。
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