シンガポール国民が得られる利益や権利、義務の大半を得られる
シンガポールのPR(PermanentResidence)を取得すると、シンガポール国民が得られる利益や権利、義務の大半を得られることができ、インドネシアやマレーシアなど新興国からの人々に人気がある。移民局。LavenderMRTから直結しているので、雨の心配がいらない。
PR審査の手順
PR審査は以下の手順で行われる。
① ICAのウェブサイトで申請の予約。
② 申請書の作成。
③ 申請書の提出。
④ PR審査結果の受理。
ICAウェブサイトで申請の予約
以下のリンクにオンラインでの日程予約ができる。ICA(移民局)は平日8:00~17:00、土曜日9:00~13:00まで業務を執り行っている。土曜日は人気が高いようなので、2・3か月以上前に予約をしないと希望の日に予約ができないかもしれない。
【参考】http://www.ica.gov.sg/page.aspx?pageid=151
日程予約に関して「シンガポールらしい」と感じるところは、「日程の変更を2回以上して当日来なかった場合、今後一切の申請ができなくなります。」という注意書。シンガポールは徹底的な管理社会。ゲームのルールを無視した行動には罰が与えられるし、申請データはすべて国民管理番号とともに保存されるので注意が必要だ。
PR申請に求められる必要書類
必須書類として、過去6か月間の給与明細や大学や大学院等の卒業証明書、過去3年間の個人所得税計算書などが必要。その中でも面倒なのが出生証明や婚姻証明など、書類の取得に日数を要するものだ。PRの申請書類は全て英語訳されている必要がある。日本大使館へ行くと出生証明と婚姻証明の英語訳を作ってくれるのだが、その作成には戸籍謄本といった書類の現物が必要となってくる。
戸籍謄本の取得は基本的に本籍地の役場で行われ、更にその取得は通常、①本人、②謄本に記載されている人(父、母など)、③本人から委任を受けた人のいづれかしかできない。PR申請をする本人がシンガポールに住んでいる場合、日本に住む両親、親族とのやり取りが非常に面倒なので、PRの申請には周到な準備が必要となる。
申請書についての詳細はは以下のリンクを参照されたい。ケースバイケースだが、Employment Pass保持者は通常Form4Aを使ってPRの申請を行う。
【参考】http://www.ica.gov.sg/data/resources/docs/PR%20Services/FormEP4.pdf
申請日当日
少し緊張気味でICA(移民局)へと向かう。午前8時15分の時間に予約をしてので、7時45分には着けるよう早めに家を出発した。
間違いに気が付いたのはICAに着いてからだ。
余裕をもって15分前にICAに着いたのだが、すでに100人以上が並んでいた。彼らがすべてPRの申請者だとしたら私自身の申請が終わるのは相当後になる。事前にICAに電話をして入手した情報によると、自分自身の申請の場合は通常30分、夫婦や子供を含めた家族の申請には最低1時間程度かかるらしい。8時にICA開館。皆速足でビル内へと入る。セキュリティーは厳重で、バックパックなど大きな荷物を持っている場合、空港の荷物検査同様の検査が行われる。心配は杞憂に終わった。
実はICAのオフィスではPRの申請のほか、学生ビザやシンガポール国民へのパスポート発行など、多くの業務を請け負っているため、私がPR申請時に見た「100人超」の人々は別の目的でICAに来ていたのだ。また、申請自体も非常にスムーズで、私の場合、書類がすべて揃っていたし、一人分の申請だったので、実に10分程度ですべての申請が終わった。
結果待ち
PRの申請結果は通常6か月を要する。最近はPRの審査が厳しくなっているらしく、申請が拒否される人も多いと聞く。早ければ私の審査結果は来年の3月には判明する。それまで緊張の日々が続きそうだ。