台湾の冠婚葬祭
■台湾の結婚式
吉日には結婚披露宴が各所で行われる。
赤いリボンや花、ぬいぐるみでデコレーションされた高級車を見かけたり、ホテルやレストランでピンクや白色のディスプレイを見かけたら、結婚披露宴がある目印と思ってよい。
日本の披露宴ほど形式張らない台湾の結婚式を紹介。
*結婚式の流れ
◎花火を鳴らしてお祝い
結婚式の当日は花火を鳴らしてお祝いする。
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◎新郎が新婦の家へ
新婦を迎えに行く車の台数は偶数でなければならない。これはペアという縁起を担いでいる。
車種は大体BMWかベンツ。
車が家に到着したら、男性がドアを開け、新郎が降りる。
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◎新婦乗車後、新郎の家へ
新婦が車に乗ったら、持っていた扇子を捨てなければならない。
これは、「結婚前のわがままな心を捨てる」という意味がある。
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◎傘は必需品!
結婚式当日、新婦は尊い存在とされ、空に頭を見せることができないため、目上の女性が新婦のために傘で空を隠す。
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◎お払いの儀式
お払いの儀式で、火鉢の上を跨ぐ。
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◎先祖への挨拶
新郎の先祖の前で拝む。
甘いスープを飲む。ナツメと龍眼が入っていて、早く跡継ぎが生まれるようにという意味がある。
*披露宴の流れ
台湾では時間厳守と指示されていても多くの人が遅れてやってくる。
◎受付/ご祝儀
台湾のご祝儀袋は赤い。その色から「紅包」と言われている。
袋の表にめでたい言葉を書く。
百年好合:末永く仲良く
佳偶天成:仲睦まじい夫婦は神のなされたこと
縁定三生:縁は前世・現世・来世と決まっている
永浴愛河:永遠に相之川を泳いでね
永結同心:同じ心は永遠に結ぶ
金額は必ず偶数。同年代の友人の場合、2200元が目安とされている。
受付でご祝儀を渡し、席の場所を教えてもらう。
入り口に新郎新婦のフォトカードがおいてある場合があるので、記念にいただこう。
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◎披露宴開始
最近は日本の披露宴同様に行うことが多い。
新郎新婦入場から始まり、媒酌人の挨拶、主賓の祝辞と続いて、ケーキカット、乾杯となる。
食事が出てきて、お色直しが終わったら、各テーブルを新郎新婦(又は新郎新婦とその両親)が回ってきてお酒を勧める。
トイレの中座などは自由。
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◎閉宴/見送り
タイミングを見て会場を出る。
新郎新婦とその両親が出口で見送りをする。
あめなどの甘いものをわたし、それを受け取ったお客様は「甘いものを食べて来年男の子が生まれますように」と言葉をかける。
その賑やかさから、日本で台湾のお葬式をテーマに映画まで作成された。
・ご遺体安置
台湾の習慣では誰かが亡くなると近親者の干支なんかをもとに49日以内でお葬式の日取りを見てもらうため、遺体を冷凍保存し、すぐには出棺しない。
基本的に棺のそばには必ず誰かが起きてついていなければならず、親族は順番でこの当番にあたる。
またこの期間は親族はみなお肉類などは食べない。
・お香典
白包という白い封筒に、必ず奇数金額を入れる。
・喪服
全身真っ白か真っ黒
・火化
紙で作ったお金を燃やす儀式
・出棺
チャルメラや音楽隊などのにぎやかな音楽の中出棺する