厳重に管理されていた軍の秘密要塞
日本や台湾で見た金門島の紹介は、軍事の島という感じだが、実際に行ったときには、島内で、軍の人を見るのさえ稀なほど、軍事色の無い島に思えた。以前は、厳重に管理されていた軍の秘密要塞も、今では観光資源としてリニューアル。この写真は、小林よしのり氏の「台湾論」にも登場する秘密水道の内部。全長357メートル、1961年から5年の月日を費やして完成したA字型の戦備水路。当時は海に面した秘密の半地下水路として使われ、1986年に廃棄となったそう。
山のふもとに空いた狭い入口から中に入ると、広く掘られた空間があり、下に向かって進むと、緑色の水をたたえた静かな空間が現れる。先には、外に向かって穴が開いていて、岩壁に波がぶつかるのも見える。「台湾論」の中のイメージが強い。実際の戦闘で使われた際には、ここに軍艦を隠し、整備し、待機していたのだろう。今では映画のセットの中のようだ。
翟山坑道の楽しみ方
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