クリスマスシーズンは熱帯のシンガポールも負けずにクリスマス一色
日本でも街がクリスマス一色になる時期が、熱帯のシンガポールも負けずにクリスマス一色になる。 シンガポールも、クリスマスになると街中がイルミネーションで一杯になる。但し、規模・クオリティーは「東京ミレナリオ」のそれとは比較にならないほど貧弱である。亜熱帯気候のシンガポールでは発光ダイオードやLED式照明によるイルミネーションで街を飾る。大型ショッピングセンターの殆どにクリスマスツリーが飾られ、多くの人が記念撮影をしている。オーチャード通りは光の回廊に変身シンガポールの目抜き通りオーチャード通りはクリスマスになると毎年クリスマスイルミネーションが1km以上にわたって飾られる。シンガポール観光局のウェブサイトにその様子が映されているので是非ご覧いただきたい。シンガポール人は「オーチャードのクリスマスは凄い」などと誇りに思う向きもあるが、一度、東京か神戸のクリスマスを見てほしい。オーチャードの飾りなど大したことはないと気づくはずである。
そして、シンガポール在住の人達にはもうおなじみにX'masデコレーション。スタンダードのツリー達も南の国っぽいものばかりで道路もちゃんとデコレーション。特に繁華街のオーチャード(Orchard)から中心街のシティ・ホール(CityHall)にかけては、通り全体が電飾で装飾される夜だと結構きれいで、これらのデコレーション、ハロウィーンが終わってからすぐ、11月半ばあたりから続々と飾り付けられる。なんで、こんなに早くから飾り付けするのかと いうと、噂によると購買意欲を刺激する為らしい。ちなみに、電飾のスポンサーは日立らしく、ハートの飾りに”HITACHI”の文字をちらほら見ることができる。デパートやショッピングセンターの中では、都心でも郊外でも、クリスマスツリーや電飾で飾られ、建物の中ではクリスマスソングが流れる。画一的で、やや安っぽいものも散見される中で、さすがにホテルのツリーには品を感じる。
飾りだけでなくて、子供にとっては当然プレゼントをもらえる時期ということで、髙島屋の地下には巨大おもちゃ売り場が設けられる。そして、25日は祝日で、オーチャード通りは午後中通行止めになるそう。休日でも歩行者天国になったりはしない通りなので、かなり大々的に盛り上がる。通りには、電飾キラキラの山車が並んでいて、どれもイエスの誕生をテーマにした(ディズニーランドのパレードのような)山車で、その先では特設ステージでイベントをやっている。
しかし、山車はディズニーのパレードとは程遠く、せいぜい地方のさびれたテーマパークの冴えない出し物といった感じ。特設ステージでは、なぜか台湾の盆踊りのようなのを演出。中には、ヒップホップありジャズありとなかなか見応えあり。しかも、山車の上に乗っている人も、盆踊りをやっている人も、その他ストリートパフォーマンスをやっている人も、なぜか全員中高年の方々ばかり。プロがアレンジしたイベントというよりは、町内会のイベントに毛が生えたような、そんな感じのクリスマスイベント。
経済は一流のシンガポールだが、文化面ではかなり改善の余地があり。一方、シンガポールの空の玄関口・チャンギ空港でも、ディズニーと提携してクリスマスの装飾でこちらはなかなか良いものに。
ちなみに、この国ではクリスマスを過ぎた今日時点でも、装飾はそのまま残され、街中でクリスマスソングがかかり続けている。